オリンピックでも開催されていた!モーターボート競技の歴史と現在の競艇

オリンピックでモーターボートによる競技が開催されたことが過去に1度だけあります。1908年のロンドンオリンピックでイギリスとフランスの2カ国によって行われました。現在はモーターボートを使ったレースをしている国は日本と韓国のみで、エンジンではなく帆走する船で競走するセーリングは現在でもオリンピック種目になっています。

オリンピックモーターボート

2020と書かれた雲

2020年の東京オリンピックが近づいてきていますが、長いオリンピックの歴史で一度だけモーターボートのレースが開催されたことがあります。
100年以上前の1908年ロンドンオリンピックでは、当時流行していた河川を使ったモーターボートレースが開催されました。

公営競技の中では競輪が自転車競技のトラックレースでオリンピック種目になっていて、オリンピック出場経験を持つ現役トップ選手が多数います。
モーターボートに限らずエンジンを使った動力でレースを行う競技は、長いオリンピックの歴史で見ても、モーターボートレースの1回のみです。
市場規模で言えば車やバイクのレースの方が規模が大きく、ヨーロッパではサッカーの次にモータースポーツの人気が高いと言われています。

こうした世界の環境の中で、モーターボートだけがオリンピック種目になったのは凄いことで、現代では考えられない出来事です。
この先もモーターボートや競艇スタイルの周回競争がオリンピック種目になることはないでしょう。

1908年ロンドンオリンピックのモーターボート競技

1908年ロンドンオリンピックで初採用されたモーターボート競技は、開催国のイギリスとフランスの2カ国のみが参加しました。
メダルは金メダルのみで3つの競技が開催されました。
結果は以下の通りです。

  • 無差別級(フランス)
  • 60フィート級(イギリス)
  • 8m級(イギリス)

()内は金メダルを獲得した国

名称で分かる通り、一番下のクラスが8m級なので、日本の競艇のような小型ボートではなく、クルーザーのような中型クラス以上のボートを使うレースです。
60フィート級は18.288m以下の基準になり、無差別級は60フィート超えです。

モーターボートレースの歴史

世界で初めてモーターボートレースが行われたのは1861年のフランス(セーヌ川)です。
その後は欧米でボートレースが流行していき、日本では1931年7月26日に隅田川で開催された「第1回船外機艇競走大会(アマチュア競走)」が最初のモーターボートレースです。

競艇の形になったのは1950年代前半で、戦後の復興財源の確保で競馬・競輪・オートレースに次ぐ第4の公営ギャンブルとして登場しました。

現代における世界のモーターボートレース動向

第二次世界大戦終了後、日本は公営ギャンブルとして競艇が繁栄しましたが、海外ではモーターボートレースは消えていきます。

エンジン性能が高まり、川や海でハイパワーのエンジン(モーター)を使ったレースが危険と判断され、セーリングなど帆走する船を使った競技がシェアを高めていきます。
現在もセーリングはオリンピック種目になっていて、2020年の東京オリンピックでも神奈川県・江ノ島で開催されます。
ちなみにセーリングは、モーターボートレースが行われた1908年ロンドンオリンピックでも6~12m級の4つのクラスで開催されていました。

競艇は日本独自で発展した競技といえ、海外では隣国の韓国のみ日本の競艇文化が伝わってミ沙里漕艇競技場にて定期開催されています。
国内ではネット投票の普及で空前の競艇ブームが起きていますが、日本独自の競技で国際性がないため、今後も競艇がオリンピックの種目になることはないでしょう。