「海水」「淡水」「汽水」それぞれ異なる競艇場の水質

水質の違いは、海水だと塩分濃度が高くて柔らかい水になるので重たい選手やモーターの出力が弱い選手でも結果を出しやすいです。淡水は塩分が含まれていなくて水質が硬いため軽くて高出力のモーターが有利です。汽水は双方の中間で競艇場ごとの違いが大きいです。

水質による違い

海水の波

競艇場(ボートレース場)によって、その水質は海水、淡水、汽水(双方の混ざったもの)といった具合に異なってきます。
水面の波がレース展開に影響を及ぼすことは理解できますが、実はこの「水質」もレース展開の予想においた大事な要素となることを知っている方は意外と少ないかもしれません。水質によって変わる塩分濃度と水の硬さが与えるボートレースへの影響を解説いたします。

海水の特徴

海水は塩分濃度が高いです。そして塩分濃度が高いほど浮力が増すため、体重の重たい選手が有利になる場合があります。
競艇には男性50kg、女性47kgという最低体重規定があります。(これを下回る体重となった場合、重りを装着して出走することになります。)
基本的にこの最低体重に近づけた方が有利とされていますが、男女で最低体重の違いがあるため、女性選手に不利な水質だと言えます。

また、海水の競艇場は海に隣接しているため、潮の満ち引きの影響を受ける、という特徴があります。
潮が満ちるほど波が立ちやすくなり、全般的にプール水面に比べてコンディションが荒れやすい傾向にあります。

淡水の特徴

淡水とは海水の逆で塩分濃度の低い水のことを指します。人工プールや一部の河川、湖などの水を活用した競艇場の水質は淡水となります。
塩分濃度が低いため、海水に比べて浮力が少なく、重たい選手は不利になります。(必要以上にボートが沈んでしまい、加速がつきにくくなるため。)
また、淡水は海水や汽水に比べて水質が硬くなります。水質が硬いと、走り始めの抵抗が大きくなりますが、スピードに乗るとその抵抗が減り、最高速度は出しやすくなります。
つまりモーター性能の差が表れやすくなるということで、ボートの抽選やペラの調整状況が勝敗にとって重要となります。

汽水の特徴

汽水とは、淡水と海水が混ざっている水質のことで、河川や河口付近の水を利用した競艇場で見られます。
汽水の場合、塩分濃度はその場所や潮の満ち引きによって変わります。
海水と淡水の中間、という位置付けになりますが、ボートレース場によってその特性は大きく変わります。
その時点での状況に合わせた柔軟な予想が求められる競艇場となります。淡水で有名なのは浜名湖、江戸川、福岡があり、浜名湖の場合は走りやすいことで有名。江戸川と福岡は難水面と言われています。

おわりに

水質の違いは競艇の予想に欠かせない要素です。
そしてその水質ごとの特徴を理解することで、圧倒的に予想の質は高まると断言できます。
一般的には、淡水の競艇場でのレースがオーソドックスで予想しやすい、と言われています。単純なモーターの性能や選手の実績を中心に見ていくだけである程度予想の軸は決まります。代表的な競艇場として「多摩川競艇場」が挙げられます。日本一水面が荒れにくく、波乱が起きにくい競艇場だと言われています。
そこで予想の基本を身に付けたあたりから、やや難易度が上がる海水や汽水の競艇場にも手を出していくと良いのではないでしょうか?
これらの競艇場でのレースはやや予想が難しくなる分、配当も荒れがちになります。そうした中で適格な分析ができれば、高配当での的中連発も夢ではありません。