軽ければ有利?競艇選手の体重によるレースの有利不利

競艇選手には最低体重が設定されています。一般的には軽いほうが有利と言われていますが、実際の適正体重と選手の体重管理について詳しくまとめました。

体重による有利不利

体重計に乗る男性の脚

競艇選手には最低体重が設けられていて、男性51kg、女性47kgで男女に4kgの差があります。
一般的に軽いほうが有利とされていますが、男女混合レースのなかでSGは設立以来男性しか買っていませんし、全体的に見て女子の方が良い結果を残していないことは確かです。

最低限覚えておきたい知識としては、最低体重よりも重すぎると不利になり、水面の荒れ方によって体重の優劣が変わってきます。

適正体重は50kg前後!?

体重が軽いと全てにおいて有利なワケではありません。軽さが全てであれば女性選手の方が優秀な結果を残しています。
体重が重いと、以下のメリットがあります。

  • 荒れた水面でもボートが安定する
  • 他のボートに当てる時に弾き飛ばす大きさが大きい
  • 体重移動による操作性が上がる
  • 高速ターンをするための腕力をつけやすい

軽い方が直線は早いですが、レース全体で見るとターンがうまいほうが結果を出しやすいです。良いターンをする上ではある程度の重量と腕力があった方が有利だと考えられています。

大きいレースで重りを付ける選手

競艇はレース前に体重測定を行い、規定体重に満たないと不足分の重りを付ける決まりになっています。
規定体重を下回り、重りをつけた場合は、場内アナウンスを含めて公式情報で重りをつけたことを公開されます。

全体的にSGや重賞など大きなレースになるほど重りを付ける選手が多いです。
理想は重りなしで規定体重ぴったりにすることですが、オーバーするのであれば規定を下回って重りを付けた方が余計な重量を抱えるリスクを少なくできると考える選手が多いです。
規定体重の中では軽い方が有利なことを証明する傾向です。

ただし、無理な減量をすると力が入らないなどベストパフォーマンスをできなくなることもあり、規定を下回るまでの減量をするかは選手ごとの好みで分かれています。

競艇選手は体重管理が難しい

メジャーと豚とフォーク

男性51kgの体重は選手の身長にもよりますが、食事制限などをして管理しないと維持することが難しいです。
競艇選手は体重管理が重要で、競馬の騎手以上に大変です。

なかには絶食するなどボクサー並の減量をする選手もいますが、年に2~3回しか試合をしないトップレベルのボクサーとは違い、競艇選手は多いと月の半分ほどがレースになります。
身体を減量から開放して休めるタイミングがないので、体調の些細な変化などで最低体重をオーバーしてしまうことがあります。

予定していた体重よりも増えてしまうと、不利な要素が大きくなります。
当然、身長が大きい選手の方が体重管理が難しいですし、成績に波が大きかったり、優秀なモーターを引いたのに直線のノビが悪い場合は、体重管理に問題のある可能性があります。

選手ごとで、モーターや枠順などの要因とは別に、1日を通して成績の安定しない日が見られるのは体重の影響もあることを覚えておきましょう。

安定感のある選手は最低体重付近を維持しつつ、コンディション管理もしっかりしているので、常にベストパフォーマンスを行っています。
太りやすい体重の人は、無駄に体重を増やしてしまうリスクがある一方で食事を取ればすぐに体重が増えるので、水面の荒れそうなレースの時は、意図的に体重を増やす調整をしやすいメリットがあります。